お子様の近視治療

Myopia

近視の進行を抑制する治療として当院ではいくつかの治療があります。

リジュセア点眼(保険適応外)

お子さまの近視進行を抑える、新しい点眼薬
― リジュセア ―

近年、子どもの近視は年々増えており、進行すると強度近視(とても強い近視)になることがあります。
強度近視は、将来の視力や眼の病気のリスクにもつながるため、早めの対策が大切です。

リジュセアは、寝る前に1日1回さすことで、近視の進行をゆるやかにする効果が期待できる目薬です。
これまでの「見え方をよくするためのメガネやコンタクト」に加えて、「近視の進行そのものを抑える」新しい治療の選択肢として注目されています。

リジュセア

よくある質問

Q

どんな子どもが対象ですか?

A

主に6歳~12歳くらいで、近視が進んできているお子さまが対象になります。

Q

使い方は?

A

毎晩、寝る前に1滴さすだけです。

Q

副作用はありますか?

A

まぶしさや手元のピントが合いにくいといった症状が出ることがありますが、多くは軽度です。

マイオピン点眼(保険適応外)

マイオピンという低濃度アトロピン点眼することでお子様の近視進行を抑制します。
夜寝る前に1滴点眼するだけのほぼ副作用もない安全な治療となります。

当院では低濃度アトロピン点眼液(マイオピン)を使用した、小児の近視の抑制治療を行っています。マイオピン点眼薬は、統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されています。近視の進行抑制は平均60%程度軽減できたとの報告がされています。

低濃度アトロピン点眼液(マイオピン)を使用した小児の近視の抑制治療

※シンガポール国立眼科センターの研究によるマイオピン点眼の安全性に関しては、2年間使用で重篤な副作用がないことが確認されました。

少しでも近視の進行を止めることが大切な理由

近視が進行すると、眼球の長さが伸びてしまい、永久的な近視なだけでなく、将来的には緑内障や黄斑変性や網膜剥離を起こしやすい目になってしまう恐れがあります。そして眼球の長さが一度伸びてしまうと戻ることはありません。

正視の状態と軸性近視

治療の対象

  • 6歳から15歳以下のお子様
  • -6.0D以下の近視の方
  • 4ヶ月毎の通院が可能な方
  • ※ 保険適応外(自費診療)となります。
  • ※ 自由診療となる為、保険診療と同日に診療、目薬の処方はできません。例えば結膜炎の目薬(保険診療)を、マイオピン(自由診療)と同日に処方が出来ません。
  • 点眼薬1本で1か月以内で使用し、開封後1か月以上使用しないで下さい。
  • ※ 2年間は継続治療を行い、3年目以降は近視度数の変化を半年ごとに検査していきます。
  • ※ 眼軸測定(年1回)
  • ※ 1年以上で効果不十分の場合はマイオピン0.025%を検討

オルソケラトロジー(保険適応外)

オルソケラトロジーというコンタクトを、夜寝ている時に装着し、朝起きると近視が軽減されている治療です。
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